東京音楽大学付属民族音楽研究所

2017年度公開講座No.2

伊福部昭の遺した明清楽器を聴く【其の7】御座楽と明清楽

講座詳細

開催日程 2017年10月13日(金)18:30開演(18:00開場)
場所 東京音楽大学B館スタジオ
入場料 入場無料
申し込み 予約不要。当日先着順のご入場となります。
定員 200名

プログラム

琴学 平沙落雁
明楽 秋風辞
清楽 韻頭・韻頭蓮・哈々調・如意串・十二紅・月宮殿
御座楽 賀聖朝・太平歌・蓮歌落・閙元宵
琉球舞踊 かぎやで風
ほか

演奏曲目・曲順が変更になることがあります 

御座楽復元演奏研究会の皆様

  • 喜瀬 慎仁(会長) 唱、三絃
    平得 永治(副会長) 唱、ニ絃
    山内 正子(副会長) 長線、新心
    川崎 達 哨吶、洞簫
    伊集 盛悦 四線
    山内 盛貴 琵琶
    澤岻 京子(会計) 提箏、三板
    宮城 葉子 四線、三金
    伊波 美智代 揚琴
    長嶺 亮子 銅鑼、両斑
    仲西 純子 鼓、三板
  • 又吉 靜枝 琉球舞踊
    又吉 聖子
    琉球舞踊
    比嘉 悦子(事務局長)  

内容

日本を代表する作曲家であり、東京音楽大学学長、同大学民族音楽研究所所長を長く務め、2006年に亡くなった伊福部昭先生の遺された、貴重な明清楽器の公開及び明清楽器を聴く

御座楽について

沖縄は日本の1県ですが、1879年までは琉球国と呼ばれた独立した王国であり、琉球王府の宮廷楽とその流れを汲む音楽、芸能が今でも伝承されています。宮廷の流れを汲む芸能は古典音楽とか古典舞踊と呼ばれる琉球独特のものですが、それ以外に琉球王府では王の儀礼に伴って御座楽(うざがく)、路次楽(るじがく)という中国に習った音楽も演奏されていました。

琉球王府において最初に書かれた正史『中山世鑑』(1650年)によると、「洪武25年(1392)に大明皇帝は福建閩人36姓を琉球に賜り、その時よりこの人々によって明国の礼楽が琉球でも始められた」と記しています。この礼楽は王府で演奏されていた御座楽だと思われます。その当時の"礼楽"がどのようなものであったかは知られていませんが、1879年まで伝承されていた琉球の楽は琵琶、二胡、月琴、揚琴、三絃、哨吶、笛、銅鑼、金鼓、太鼓などの中国楽器を使用した明朝(後に清朝)に習った音楽を演奏していたのです。

会場地図