東京音楽大学付属民族音楽研究所

2023年度公開講座No.1

チェンバロ・アヴァンギャルド
ー初期バロックと現代作品を集めてー

講座詳細 / Detail

開催日程 2023年11月27日(月)19:00 (18:30開場)
場所 東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス TCMホール
参加費 無料
定員 先着300名(事前申込、先着順)

参加方法

参加には、事前登録が必要です(先着300名)

終了しました。

  • 当日発熱、風邪症状、体調不良のある方は、何卒ご来場をご遠慮ください。
  • ご来場の際には、場面に応じた適切なマスクの着用を行い咳エチケットなど予防にご協力ください。
  • 手洗い、手指消毒へのご協力をお願い致します。
  • 客席は自由席ですが、途中でのお席の変更はご遠慮ください。
   

講座内容

バロック時代の終わりとともに音楽史の表舞台から姿を消したチェンバロは、20世紀初め、ポーランド出身の奏者ランドフスカらの努力により、モダン・チェンバロという形で復活した。彼女はファリャ、プーランクなど、当時気鋭の作曲家に作品を委嘱し、この楽器が懐古趣味の対象にとどまるものではないことを示した。その後、20世紀半ばになると、バロック時代の楽器を忠実に再現した歴史的なチェンバロが主流となり、そのために書かれる作品はより多様になった。今日は、その中からバロック的な雰囲気を持つ曲、ジャズのイディオムを取り入れた曲、またミニマル・ミュージックを思わせる曲、と様々な傾向の作品を集めて演奏する。それとともに、16,17世紀、宮廷や劇場で人々の耳目を驚かせたであろう初期バロックの作品も取り上げる。400年前の「現代」音楽もあわせてお楽しみ頂きたい。

曲目

初期バロック
H. アストン  ホーンパイプ
G. マッケ  レファミソによるカプリッチオ
J. J. フローベルガー  皇帝フェルディナンド3世への哀悼曲
現代
G. リゲティ  コンティヌウム
N. ハキム  シャスタより
武満徹  夢見る雨

出演

坂 由理(Yuri Ban)

東京藝術大学作曲科卒業。その後、古楽研究会にてチェンバロ、通奏低音の研鑚を積む。04年、チェンバロのための作品により、アメリカのアリエノール作曲賞入選、06年、スペインの古楽フェスティバルFIMTEにて演奏会。作曲を石桁真礼生、チェンバロを鍋島元子の各氏に師事。共訳書にE. バイアーノ著「チェンバロ教本」(Ut Orpheus)。東京藝術大学声楽科伴奏助手を経て、東京音楽大学民族音楽研究所、聖グレゴリオの家宗教音楽研究所、各講師。

大村千秋(Chiaki Omura)

東京藝術大学大学院古楽科チェンバロ専攻修了。修了時に大学院アカンサス音楽賞受賞。2009年度文化庁新進芸術家海外研修員としてオランダに留学、アムステルダム音楽院チェンバロ科およびフォルテピアノ科にて学ぶ。第21回古楽コンクール山梨において最高位受賞。2013年よりソロのリサイタルシリーズを開始、定期的に開催するとともにチェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノのソリスト、通奏低音奏者として演奏活動を行っている。「アンサンブル of トウキョウ」メンバー。東京音楽大学、桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。

関口詩織(Shiori Sekiguchi)

東京音楽大学附属高校および同大学ピアノ演奏家コースを卒業後、東京藝術大学修士課程古楽研究分野(チェンバロ専攻)修了。大学院アカンサス音楽賞を受賞。ピアノを木幡律子、岡田敦子、弘中幸子、石岡千弘の各氏に、チェンバロ、古楽合奏を渡邊順生、大塚直哉の各氏に師事。現在は首都圏を中心に演奏、指導を行っている。日本チェンバロ協会会員。

会場地図