東京音楽大学付属民族音楽研究所

2024年度公開講座No.3

インドネシア伝統舞踊とその発展
〜古典から学ぶ日常の発声・身体操法

講座詳細 / Detail

開催日程 2024年11月17日(日) 14:00開演(13:30開場) 16:00終演予定
場所 東京音楽大学 池袋キャンパス Bスタジオ
参加費 無料
定員 先着120名(事前申込、先着順)
講師 ワシ・バントロ Dr .Matheus Wasi Bantolo, M.Sn.(インドネシア国立芸術大学スラカルタ校舞踊科教授)
ガムラン演奏 木村佳代(東京音楽大学講師)、樋口なみ(同)、横田誠(同大学研究員)、小出雅子(同)、東京音楽大学学生・卒業生有志、司会進行:針生すぐり(東京音楽大学講師)、木村佳代(同)、樋口なみ(同)
主催 東京音楽大学付属民族音楽研究所

参加方法

参加には、事前登録が必要です(先着180名)

申し込みはこちら
  • 当日発熱、風邪症状、体調不良のある方は、何卒ご来場をご遠慮ください。
  • ご来場の際には、場面に応じた適切なマスクの着用を行い咳エチケットなど予防にご協力ください。
  • 手洗い、手指消毒へのご協力をお願い致します。
  • 客席は自由席ですが、途中でのお席の変更はご遠慮ください。

内容

ジャワ古典舞踊を演舞(歌・舞踊)と解説で紹介、伝統から発展した発声・身体操法「ヌンバン・ブクソ」を体験します。

出演者紹介

ワシ・バントロDr .Matheus Wasi Bantolo, M.Sn.

中部ジャワ州スラカルタ市の、ガムラン音楽と舞踊の名手を輩出してきた名家の生まれ。幼少より伝統舞踊・音楽に秀で、また現代舞踊の振り付けや作曲にもその才能を発揮する。現在インドネシア国立芸術大学(Insitute Seni Indonesia)スラカルタ校で舞踊理論、舞踊分析、古典ジャワ舞踊の講師、ならびに同大学の世界舞踊研究センター、国際センターの所長を務め、現代舞踊オペラ、現代仮面オペラの監督、振付家、作曲家として欧米やアジア各国で公演にもたずさわっている。2003−2005年にはミシガン大学とウィスコンシン大学マディソン校にてジャワ舞踊の客員教授を務め、後進の育成にも力を注ぐ。これまでに、1993年の古典舞踊劇ワヤン・ウォン・フェスティバルでの主演男優賞の受賞をはじめ、数々の受賞歴があり、国際舞踊会議やフェスティバルにおいて講演、ワークショップ等を行なっている。その多くの経験の中から独自の身体操法「ヌンバン・ブクソ」*を編み出し、講演等で国内外に広める活動を行なっている。

*ヌンバン・ブクソ(Nembang Mbeksa) *Nembang=歌、古い詩 Mbeksa=踊る

ワシ氏は、伝統舞踊に幼少期から親しみ研鑽を積む中で、ゆったりした舞踊と歌(物語のセリフなどを歌いながら踊る舞踊も多い)が身体にもたらす作用に注目してきた。そして長年舞踊に関わりながらその研究を続けていくうちに、ゆっくりとした動きと歌がもたらす心身の状態の向上が、舞踊の初心者であってもプロフェッショナルであっても見られることを確信する。その上で、長く続けることによって体のコアな部分(体幹)が鍛えられ、また、精神の安定ももたらされる「ジャワのヨガ」とでも言えるようなエクササイズを作り上げる。ジャワの伝統文化をも取り込み(古い歌や秘伝書より歌詞を引用)、伝統舞踊の基礎から動きを抜き出したこのエクササイズをワシ氏は「ヌンバン・ブクソ」と名づけ、インドネシア各地で積極的にワークショップや講演を行なっている。

会場地図