東京音楽大学付属民族音楽研究所

2024年度公開講座No.4

伊福部昭の遺した楽器
〜明清楽器を聴く【其の十】〜

講座詳細 / Detail

開催日程 2025年3月22日(土)15:00(14:30開場)〜16:30
場所 東京音楽大学 池袋キャンパス Bスタジオ
参加費 無料
定員 先着180名(事前申込、先着順)
音楽解説 加藤徹(明治大学教授)・稲見惠七(民族音樂研究所講師)・鳥谷部輝彦(民族音樂研究所講師)
客演 七絃琴(古琴) 何 子珺

参加方法

参加には、事前登録が必要です(先着180名)

定員に達しました

  • 当日発熱、風邪症状、体調不良のある方は、何卒ご来場をご遠慮ください。
  • ご来場の際には、場面に応じた適切なマスクの着用を行い咳エチケットなど予防にご協力ください。
  • 手洗い、手指消毒へのご協力をお願い致します。
  • 客席は自由席ですが、途中でのお席の変更はご遠慮ください。

内容

2011年より故・伊福部昭初代所長が蒐集した貴重な明清楽器、楽譜などの資料を公開し演奏するという目的で続いてまいりました本講座は、コロナ禍を乗り越え、この度10回の節目を迎えることとなりました。5年ぶりの再開に際して、都外からも明清楽保存活動に注力されている皆様をお招きし、総勢20人のゲストを迎え、幕末から明治期に文人たちに嗜まれた音楽を演奏して頂きます。

明楽

明朝末中国南方(福建省を中心とした地方)の音楽で、主に唐宋の名詩詞を歌詞とした、当時の教養人の嗜好に合った音楽でした。能楽以外学ばなかった武士も、これを学んで恥じることがなかったのです。
明楽を伝えるものとしては、『魏氏楽譜』(刊本50曲、抄本200曲)と、『魏氏楽器図』があり、それ以外には、『南京笛譜』や『明楽唱号』等があります。

清楽

清楽は、主に文化・文政期、江戸時代後期に発展した中国の地方の俗曲を中心とした一大音楽群です。明治初期をピークに出版された『清楽譜』は数百にも上り、しかも中国では己に失われてしまった曲譜も少なくありません。
幕末から明治初期にかけての、文人趣味や煎茶道の勃興と相俟って盛んに学ばれました。
しかし、現在では百年近い伝統が消えてしまい、我が国でも殆ど伝えられていません。

出演

御座楽復元演奏研究会(沖繩) 長嶺 亮子・劉 昊宇
清楽の調べ(長崎) 浦田 美砂・神尾 京子
知立明清楽燕子花園(愛知) 小島 奈緒美・篠田 悅子・鈴木 文子・丹羽 輝明・山田 昌子
明清楽惠月社(東京) 稲見 惠七・鳥谷部 輝彦・生田 容子・井上 寛子・岩上 真弓・ 金子 美也子・神田川 鳩・鈴木 綾子・数藤 肆兀・三好 史

演奏曲目

琴学 醉翁操(『東皐琴譜』所収、呉文光氏打譜)
明楽 陽関曲、清平調 他
清楽 算命曲、九連環、法界節、茉莉花 他

会場地図