東京音楽大学付属民族音楽研究所

民族楽器入門講座「ダラブカ」

Skype講座
開講日 準備中
時間 20:00~20:50(入門)
曜日 金曜日
受講料 8,640円(税込)
楽器レンタル 楽器持ち込み歓迎、貸し出し無料(数に限りがあります)
定員 15名

こちらはインターネット回線を利用したSkypeによる講座です。大型プロジェクターを用いて、双方向の通信により行います。

講座内容

北インドの有名な超絶技巧太鼓「タブラー」は、インド古代太鼓が中世イスラム王朝期に同体を二分して、西アジア民族音楽の影響を受けた新しい音楽様式の伴奏に起用されたものであるが、その名「タブラー」は、元々はアラビヤ語の「小太鼓」なのである。 (本講座では、インド・タブラーとの混同を避け、トルコ名「ダラブカ」を主とする)西アジアから中央アジア、北アフリカ、東アフリカ北部、及び、東南アジア、南アジアの一部に広く分布する、言わば「ダラブカ族」とも言える一連の「花杯型片面太鼓群」は、元々は古代ペルシアで生まれた。世界中のよろずの太鼓は鼓面中央に中低音が在り、縁に近い外輪に高音が在る。古代ペルシアの叡智は、その低音のみを中央に取り付けた筒から取り出し、外輪部分は、高音のみが引き立つ様に同体を浅くした。その結果「花瓶を逆さまにした様な」独特なフォルムとなったのである。「ダラブカ」は、近年では世界的に流行している「ベリーダンス」の中心的伴奏太鼓としても人気が高まっている。及び、同様に世界的に人気の西アフリカの片面太鼓「ジェンベ」も実は、ペルシア~アラブ~北アフリカ経由(サハラ縦断の説も在る)経由で西アフリカで大いに受け入れられたイスラム諸国の文化とともに「花杯型片面太鼓」が伝わったものである。

本講座では、低音(ドン)縁音・右(タ)縁音・左(カ)3拍子、4拍子の4つの基本形、伝統的な4拍子などを学んでいきます。

講師:若林 忠宏(わかばやし ただひろ)

1970年代 中学生の頃よりインド音楽から世界の民族音楽の探求を始め、高校一年の時、池袋パルコでのシタール初演を皮切りに日本初の民族音楽演奏家となる。世界各地に数十人の師匠を持ち、世界各地の民族楽器を蒐集しながら約900種の楽器を巧に演奏し、インド、東南アジア現地放送局や大使館等での数多くの演奏を披露した。今日までにCDを90枚リリースしている。著作物としては「民族楽器を楽しもう」「世界の師匠は十人十色」「アラブの風と音楽」「もっと知りたい世界の民族音楽」等があり、岩波書店から「世界の民族音楽入門書」も出版されている。また「鑑定団」「題名の無い音楽会」「タモリ倶楽部」などTV出演も多い。