東京音楽大学付属民族音楽研究所

民族楽器入門講座「タブラ」

Skype講座
開講日 準備中
時間 21:00~21:50(入門)
曜日 金曜日
受講料 8,640円(税込)
楽器レンタル 楽器持ち込み歓迎、貸出無料(数に限りがあります)
定員 15名

こちらはインターネット回線を利用したSkypeによる講座です。大型プロジェクターを用いて、双方向の通信により行います。

講座内容

今や世界的パーカッションのひとつであるタブラ(タブラー/タブラー・バヤン)は、元々は、インド亜大陸(北インド、パキスタン、バングラデシ、ネパール、スリランカ、アフガニスタン南東部)の花柳界の歌姫伴奏太鼓であった。中世後期に古典楽器の地位を得ると。同時期に同様に地位を得た新しい古典声楽洋式、古典器楽(シタール、サロードなどの弦楽器)、古典舞踊(カタック)などの伴奏楽器として宮廷太鼓の中心的地位を得た。格式上は、タブラの前身である古代太鼓パカワージ(ムリダング)が頂点に存在するが、タブラは、その太鼓の古式奏法の継承のみならず、同体を二分し、高音低音二個の太鼓に独立させたことによる音色の鮮明さ華麗さを最大の特徴とした。

本講座では、「最低七年」と言われる基礎を短期間で展望する。よって、各音(タブラは、二個の太鼓の単音と組み合わせで14種の基本音を得る)の音出しは未完成であることはやむを得ない。が、世界に類を見ない指使いと鼓面の部分ミュートなどによる倍音奏法などを体験することは、極めて貴重な体験となる事に違いない。同時に、「太鼓打楽器パーカッションは、ビートを刻むもの」という観念を打ち壊すかの様な「歌う太鼓」の様な感動も体験出来るであろう。

講師:若林 忠宏(わかばやし ただひろ)

1970年代 中学生の頃よりインド音楽から世界の民族音楽の探求を始め、高校一年の時、池袋パルコでのシタール初演を皮切りに日本初の民族音楽演奏家となる。世界各地に数十人の師匠を持ち、世界各地の民族楽器を蒐集しながら約900種の楽器を巧に演奏し、インド、東南アジア現地放送局や大使館等での数多くの演奏を披露した。今日までにCDを90枚リリースしている。著作物としては「民族楽器を楽しもう」「世界の師匠は十人十色」「アラブの風と音楽」「もっと知りたい世界の民族音楽」等があり、岩波書店から「世界の民族音楽入門書」も出版されている。また「鑑定団」「題名の無い音楽会」「タモリ倶楽部」などTV出演も多い。