東京音楽大学付属民族音楽研究所

民族楽器入門講座「ジェンベ」

Skype講座
開講日 準備中
時間 19:00~19:50(入門)
曜日 金曜日
受講料 8,640円(税込)
楽器レンタル 楽器持ち込み歓迎、貸出無料(数に限りがあります)
定員 15名

こちらはインターネット回線を利用したSkypeによる講座です。大型プロジェクターを用いて、双方向の通信により行います。

講座内容

西アフリカの有名な技巧的片面太鼓「ジェンベ」は、西アジア太鼓「ダラブカ」の項で述べた様に、古代ペルシア~西アジア~北アフリカ経由で西アフリカにもたらされた「花杯型片面太鼓」が原点である。しかし、西アフリカの人々は、西アジア式の膝上に水平に置くのではなく、古代からのアフリカ太鼓の習慣通りに足の間に縦に置いて叩いた。西アジア太鼓の場合、両手の左右の動きに意図的な差異を持たせたのであるが、似「ジェンベ」の場合、左右がほぼ平等な役割を担う結果、アフリカ太鼓奏法やパターンの表現、野外に適応出来る音量と、西アジア太鼓からの脱却を果たしたとも言える。その一方で「花杯型」の恩恵を最大限に生かし。従来のアフリカ太鼓では得られなかった高音と低音の劇的なメリハリも得たのである。

本講座では、低音(ドン)中音(トン)高音(パッ)閉じた音(ティッ)、3拍子、4拍子の4つの基本形、伝統的な3拍子、4拍子などを学んでいきます。

講師:若林 忠宏(わかばやし ただひろ)

1970年代 中学生の頃よりインド音楽から世界の民族音楽の探求を始め、高校一年の時、池袋パルコでのシタール初演を皮切りに日本初の民族音楽演奏家となる。世界各地に数十人の師匠を持ち、世界各地の民族楽器を蒐集しながら約900種の楽器を巧に演奏し、インド、東南アジア現地放送局や大使館等での数多くの演奏を披露した。今日までにCDを90枚リリースしている。著作物としては「民族楽器を楽しもう」「世界の師匠は十人十色」「アラブの風と音楽」「もっと知りたい世界の民族音楽」等があり、岩波書店から「世界の民族音楽入門書」も出版されている。また「鑑定団」「題名の無い音楽会」「タモリ倶楽部」などTV出演も多い。